宮崎大学医学部
臨床神経科学講座 精神医学分野
Department of Psychiatry
Division of Clinical Neuroscience
Faculty of Medicine,University of Miyazaki

専門研修プログラム

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専門医募集

 
下記の専門研究プログラムの内容をご確認いただいた上で, 希望される方は募集要項に従ってご応募ください。
 
<募集要項>
応募資格:初期臨床研修修了見込みの者(既に初期臨床研修を修了した者も含む)
募集人員:18名程度
出願書類:履歴書、医師免許証(コピー)、臨床研修修了登録証(コピー)あるいは修了見込証明書、健康診断書を下記宛先に、郵送にて提出すること。封筒に「専攻医応募書類在中」と記載する。
採用判定方法:科長・医局長が提出書類記載内容と面接結果に基づき厳正な審査を行い、採用の適否を判断する
提出期限:一次募集:2023年11月初旬(予定)、 二次募集:随時掲載
 
出願書類の送付・お問い合わせ先:
 〒889-1692
 宮崎市清武町木原5200
 宮崎大学医学部臨床神経科学講座精神医学分野
 TEL:0985-85-2969 FAX:0985-85-5475
 E-mail: psychweb@med.miyazaki-u.ac.jp
 担当者: 船橋 英樹 (医局長)
 
 


 

教育施設として認定を受けている学会

日本精神神経学会「精神科専門医」
日本老年精神医学会「日本老年精神医学会認定専門医」
日本総合病院精神医学会「一般病院連携精神医学専門医(リエゾン専門医)」
日本緩和医療学会「緩和医療学会専門医」
日本小児精神神経医学会「こどものこころ専門医」
日本精神科救急学会「日本精神科救急学会専門医」

専門研修の理念

 精神科領域専門医制度は、精神医学および精神科医療の進歩に応じて、精神科医の態度・技能・知識を高め、優れた精神科専門医を育成し、生涯にわたる相互研鑽を図ることにより精神科医療、精神保健の向上と社会福祉に貢献し、もって国民の信頼に答えることを理念とする。

専門研修の使命

 患者の人権を尊重し、精神・身体・社会・倫理の各面を総合的に考慮して診断・治療する態度を涵養し、近接領域の診療科や医療スタッフと協力して、国民に良質で安全で安心できる精神医療を提供することを使命とする。

専門研修プログラムの特徴

宮崎大学医学部は1974年に設立された宮崎医科大学を前身としています。精神医学教室(現:臨床神経科学講座精神医学分野)は1977年に開講した比較的歴史の浅い教室ですが、開講以来自由闊達な気風を大切にし、臨床・研究・教育に取り組んでいます。 基幹施設となる宮崎大学医学部の精神科は36床のベッドを有し、閉鎖病棟、隔離室、観察室を有しており、救急部と連携しながら精神科救急、身体合併症、難治性精神疾患、器質症状性精神障がい、緩和ケアなどに対応しています。専攻医は入院患者の主治医となり、教員の指導を受けながら、看護・心理・リハビリテーションの各領域とチームを組み、各種精神疾患に対し身体的検査・心理検査を行い、薬物療法、精神療法、修正型電気けいれん療法などの治療を柔軟に組み合わせた治療を行っています。研修の過程では、ほとんどの精神疾患の診断と治療について、基礎的な知識を身に着けることが可能です。 多数の医療機関と連携しており、専攻医はこれらの施設をローテートしながら研鑽を積み、臨床精神科医としての実力を向上させつつ、専門医を取得することが可能です。県内の関連病院に複数の医師が出向しており、大学で毎週金曜日に開催される研究発表・抄読会では、出向中の医師を含む在籍医局員が集まり、症例報告や各自の研究報告を行い、臨床・研究・教育に励んでいます。

研修施設群とローテーション例


 
 

連携施設の特徴

宮崎大学医学部附属病院精神科

当院は632床を有する大規模な病院であり、精神科も36床の病棟を有している。高度専門医療機関として、主に難治性の症例を中心に統合失調症、気分障害、神経症性障害、認知症などの治療にあたっている。また精神科救急、思春期症例、身体合併症治療、コンサルテーション・リエゾンなど精神科臨床を幅広く経験できることも特徴である。修正型電気けいれん療法やクロザピンの使用も可能であり、難治性症例にあらゆる角度からアプローチしている。教員による細やかな指導を通じて、精神科医としての論理的考察の基礎と精神保健福祉法の理解を深め、他科・多職種との協力体制を経験するのにふさわしい施設であると考える。

宮崎県立宮崎病院 精神医療センター

当該施設は653床を有する総合病院であり、42床の精神科病棟では精神科救急・身体合併症入院料算定を取得している。精神科救急や合併症を有する精神疾患を中心に、司法精神医学、リエゾン、緩和ケア領域児童思春期などの症例を含む多彩な精神疾患の入院・外来治療の実 践経験を積むことが可能である。

宮崎東病院 児童精神科

当該施設は300床を有する総合病院であり、2017年4月には30床の児童精神科病棟を開設した。不登校や情緒行動障害など児童思春期の精神科診断および治療を行なっている。広汎性発達障害・注意欠陥/多動性障害などの発達障害、強迫性障害・不安性障害・解離/転換性障害などの神経症性障害、統合失調症、気分障害、睡眠障害、チック障害などを治療対象としている。近隣に特別支援学校もあり、児童思春期疾患を中心に多彩な疾患、症例を経験することが可能である。

井上病院

当該施設は186床を有する単科の精神科病院である。精神科急性期治療病棟46床、認知症治療病棟40床、精神療養病棟100床を有し、急性期から慢性期、認知症まで精神科全般の幅広い入院及び外来治療を行っている。また、アルコールリハビリテーションプログラムを多職種連携により実施しており、年間約30ケ ースの受入実績もある。その他、多数のコメディカルスタッフを各部署に配置し、積極的に地域移行及び地域定着にも取り組み、幅広く実践経験を積むことができる病院である。

協和病院

当該施設は精神科単科病院(307床)、介護老人保健施設(76床)、認知症疾患 医療センター、地域包括支援センター、宿泊型自立訓練施設、地域活動支援センター等を有し、認知症を中心とした地域密着型の医療だけでなく介護も提供している。医師とコメディカルが連携し、認知症を中心とした地域密着の医療・介護やアウトリーチの研修が行える。また、宮崎県より地元医師会を経由してうつ病 自殺対策事業の委託を受けており、うつ病に関しても早期発見・治療はもちろんのこと、発症予防に関しての活動を行っている。

髙宮病院

当該施設は常勤の精神科医師6名(精神保健指定医6名)と内科医1名、非常勤の精神科医師3名(精神保健指定医3名)を擁し、精神科急性期治療病棟では16:1 の医師配置加算の届出をしており、統合失調症、気分障害、認知症、パニック障害、適応障害、物質依存等様々な疾患に、質の高い医療を提供している。 精神科急性期治療から回復期、デイ・ケア、訪問看護までの治療の流れに沿った幅広い知識を習得でき、精神科医としての知識と技能の向上と専門医取得に向けた経験を積むことができる。

大悟病院

当該施設は311床を有する病院であり、認知症疾患医療センターの指定を受けている。また、アルコール依存症専門病棟も有している。特に、243床の認知症 治療病棟では身体合併症にも対応し、認知症に特化した専門性の高い治療経験を積むことが可能である。

野崎病院

当該施設は精神400床、療養60床の精神科病院である。認知症疾患医療センターの指定を県より受けており、認知症の鑑別診断や中核症状、周辺症状(BPSD の治療などを数多く経験することができる他、統合失調症、気分障害など様々な症例を経験できる。入院や外来治療の他、デイ・ケア、訪問看護等による地域生活支援にも力を入れている。内科、放射線科、リハビリテーション科、歯科などの他科医師や理学療法士・言語聴覚士も在籍しており、身体合併症管理、画像診断、摂食機能療法など幅広く経験することができる。

宮崎若久病院

当該施設は192床の単科精神科病院であり、アルコール依存症の入院によるARP(アルコール依存症・リハビリテーション・プログラム)を習得することができる。また、医療観察法の指定通院医療機関でもあり、保護観察所や保健所など外部の専門機関と連携して、退院後の医療観察法の対象者を支える医療を学べる。さらに精神科のない病院や施設と連携し、入院患者や入所者の種々の精神症状に、積極的に往診して治療にあたっている。 NTT等の企業における精神科産業医としての役割も学ぶことができる。

内村病院

当該施設は261床を有する単科の精神科病院である。精神科急性期治療病棟41床、精 神一般病棟40床、精神療養病棟180床を有し、急性期から慢性期に至る精神科全般に渡る入院および外来治療を行っている。広範囲な医療圏における数少ない精神科病院として、統合失調症、気分障害、認知症をはじめとする様々な精神疾患に対する質の高い医療を提供するとともに、デイケアや訪問看護等も積極的に行い地域密着型の医療を行っている。

国見ケ丘病院

当該施設は、宮崎県北部の高千穂町の高台に位置する265床の単科の精神科病院である。急性期から慢性期、認知症まで精神科全般の幅広い入院及び外来治療を行っている。また、他職種が連携して、デイ・ケア、デイ・ ナイト・ケア、訪問看護等による地域生活支援も行っており、当地、西臼杵郡においては切れ目ない精神科医療を提供している。これらの環境下で研修を行うことにより、精神科医として、知識と技能の向上と専門医取得に向けた経験を積むことができる。

けんなん病院

当該施設は精神科病床364床、療養病床(医療保険・介護保険対応)70床を有する精神病院である。精神科グループホーム、地域生活支援センター、居宅介護支援事業所、有料老人ホームを有し、医療、介護、福祉のトータル ケアを提供している。また、医療観察法の指定通院医療機関でもある。統合失調症、気分障害、器質性精神障害、認知症、神経症性障害、発達障害、身体合併症をはじめとして、幅広い症例の研修が可能であり、入院治療はもちろんのこと精神科デイ・ケア、重度認知症デイ・ケア、精神科訪問看護など地域生活支援にも力を注いでいる。全人的治療の理解を深めながら専門医取得に向けた研鑽をはかることができる病院である。

鮫島病院

当該施設は精神科病棟240床を有する精神科病院であり、統合失調症、物質依存症、気分障害、認知症、2名の常勤内科医との協力体制による身体合併症治療等々精神科全般の幅広い疾患に対応した質の高い入院及び外来治療を行っている。精神科デイ・ケアや訪問看護、患者の地域移行・定着のための関係機関との連携にも積極的に取り組んでおり、精神科 急性期治療から回復期、退院後のケアまで幅広い知識の修得と実践経験ができる病院である。

医療法人一誠会都城新生病院

当病院は390床を有する精神科病院である。療養病棟があり患者内訳としてはF2統合失調症圏の患者数が多い特徴がある。統合失調症に対する薬物治療に力を入れており、治療抵抗性統合失調症に対する治療薬であるクロザピン治療を行える体制を構築しているため同治療を経験することが可能である。また、新たに児童思春期外来を開設し、日本児童青年精神医学会専門医も常勤しているため児童思春期疾患に対する診療経験が積めるよう体制を構築している。

田中病院

当該施設は、精神203床、療養50床の精神科単科病院である。精神科急性期治療病棟、認知症疾患治療病棟、精神科療養病棟があり、急性期から慢性期、認知症まで精神科全般の幅広い入院及び外来加療を行なっている。また、宿泊型自立訓練施設、共同生活援助(グループホーム)、相談支援事業所、精神科デイ・ナイト・ケア、訪問看護ステーション、高齢者グループホーム等、関連施設も充実しており、質の高い医療を提供している。

谷口病院

当院は、310床を有する精神科単科病院である。発達障害、気分障害、不安障害圏、統合失調症圏、認知症、アルコール・薬物障害圏など広範囲に及ぶ精神疾患患者を受け入れてきた実績がある。児童思春期症例対応や精神科救急事例対応などにも積極的に対応し、専門医、指定医を目指す若い精神科医を積極的に受け入れ、育成してきた。また、利用者の社会生活を支えるため、6つの自立型生活支援住居も運営している。さらに、利用者の地域移行を推進するため、訪問看護も精力的に遂行するなど、他職種連携による精神保健福祉への参画を積極的に進めている。

医療法人恵心会永田病院

当該施設は宮崎県内において最初期に設立された単科精神科病院であり、地域での認知度は高い。嘱託医として関わっている施設等は複数あり、また県境に立地しているため隣県の鹿児島県からの利用も多い。様々な症例を経験することが可能であり、より実践的な臨床精神科医としての研修を積むことが出来る。

藤元病院

当該施設は、414床を有する単科の精神科病院であり、先進医療機器を設置している総合病院も併設している。うつ病などの感情障害から不登校、適応障害、統合失調症、神経症、認知症など、疾患・ 年齢層ともに幅広い症例の経験を積むことができる。また、医療観察法の指定医通院医療機関でもあり、外部の公的専門機関との連携や外来・デイ・ケア・訪問看護等地域における精神科医療の役割も学ぶことができる。

吉田病院

当該施設は307床(精神科急性期治療病棟42床・精神科一般病棟54床・精神療養病棟166床・認知症治療病棟45 床)の精神科病院です。外来部門として、精神科訪問看護・精神科デイ・ケア・重度認知症デイ・ケア、関連施設として、宿泊型自立訓練施設・グループホーム・延岡市地域活動支援センターを有し、急性期治療から回復期、社会復帰支援までトータルケアを提供しています。また、特に認知症治療に力を入れており、もの忘れ相談や MRIやSPECTを導入し、早期診断・早期治療を目指しております。

医療法人隆誠会延岡保養園

当院は真青な日向灘に面する381床、8階建の精神科病院です。海から昇る朝陽の清々しさ、季節が移ろい海に沈む夕陽の息飲む美しさは、精神科医療者自身の葛藤や疲労、困難を癒してくれる絶好の環境です。都会の病院では望めない雰囲気が当院を包み込みます。統合失調症・気分障害・ストレス関連障害・認知症をはじめ、思春期症例・中毒症例など幅広い疾患のご経験を積むことができ、併せて精神療法・薬物療法など精神科治療を各専門指導医がご指導します。精神科専門医になるためには、格別の研修と研鑽が必要です。実際的な治療技法・態度を学ぶのに加え「人格の涵養」としか言いようのない全人的な成熟が求められます。精神科専門医への研鑽は良い研修環境があってこそ花開きます。意欲ある先生がたとともに、私たち現職員も学び成長して行きたいと考えています。

若草病院

当院は単科精神科病院であり、精神科救急病棟60床、精神一般病棟46床を有する。統合失調症を中心に、気分障害、神経症、認知症、児童思春期等、多様 な症例を受け入れている。精神科救急病棟では措置入院や応急入院を年間 20件以上受け入れているほか、年間300件程度の入退院実績があり、入院から退院調整に至るまでの精神科救急の実際を学ぶことができる。 治療抵抗性統合失調症の治療についての経験を積むことができる。指導医はクロザリル患者モニタリングサービス登録医を兼ねており、指導医の助言のもと、クロザピンの導入や副作用対策について経験できる。また、クロザピン忍容性不良や部分反応の統合失調症患者や薬物治療抵抗性のうつ病患者に対しては修正型電気けいれん療法を行っており、治療ガイドラインに沿った研修を受けることができる。 統合失調症や認知症等の通院患者の地域生活を支えるため、訪問看護・介護事業所や就労支援事業所、有料老人ホーム等を運営しており、多職種による医療・ 介護・福祉サービスの連携と、退院後の生活支援について知見を深めることができる。

 
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